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・(2019.4.18)
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開館時間・休館日

【開館時間】
 午前9時~午後5時
【休館日】
 月曜日、毎月末日、
   祝日、
   年末年始(12月29日~翌1月3日)
 特別整理期間(春・秋各10日間以内)
 令和元年度文書館カレンダー.pdf
 令和元年度催し物案内.pdf
 

お問い合わせ先

Tel:048-865-0112(代表)

Fax:048-839-0539
Mail:
p6501121@pref.saitama.lg.jp

〒330-0063

さいたま市浦和区高砂4‐3‐18
交通案内
文書館周辺地図

 

カウンタ

COUNTER506565

平成30年度 もんじろうかわら版


2019/03/07

30-23 「『埼玉県史料叢書』第22巻「小室家文書一」を刊行しました!!」

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 埼玉県立文書館では、公文書・古文書の収集や閲覧、展示など数多くの事業を行っておりますが、その事業の一つとして史料編さんがあります。史料編さん担当では、本県の歴史や文化に関する重要な史料を読みやすく、かつ分かりやすいように整理・編集をして書物にまとめることを日々行っております。

 『埼玉県史料叢書』は、『新編埼玉県史』(昭和54年~平成3年刊行)では掲載できなかった大部な史料や、県史の編さんが終了した後に新しく発見された史料を刊行しており、従来知られていなかった新たな歴史を物語る史料集であるといえます。
      

 今年度からは新たなシリーズとして比企郡番匠村(現ときがわ町)で産科の医師として従事した小室家の歴代当主(三代目当主から五代目当主)が記した日記を全3巻構成で収録・刊行することとなりました。

 昨年度からの大規模改修工事に伴う休館や文書館の隣のビルでの暫定開館などがありましたが、そうした中でも編さんの事業を進めてきました。

 そして、その成果として、三代目当主であった小室元長が記した日記と参考史料を収録した『埼玉県史料叢書』第22巻「小室家文書一」を刊行することができました。

         

 小室家文書7622点は、小室家に伝わった古文書であり、現在は文書館に寄贈されています。そして、平成293月には「小室家資料」の名称で、県指定有形文化財に指定されました。

 三代小室元長は、明和元年(1764)に誕生し、寛政8年(1796)には、甲斐国(現山梨県)の神職であった靍田斎宮(つるたさいぐう)の下で、京都の医師賀川玄悦の生み出した賀川流産科術を習得しました。それ以降、在村医として産科などに従事していき、安政元年(1854)に91歳で没しました。その生涯の中で文政9年(1826)から嘉永4年(1851)までの約25年の間、断続的に日記を記しており、その冊数は25冊に及びます。

 日記の内容としては、医師として近隣の村々から遠方の村々まで往診に出掛ける様子や、文政9年に自家で行っている養蚕、一家での桜の花見や芝居見物などへの外出、悪天候に伴う農作物の不作によって発生した天保の飢饉、後孫への戒め、漢方薬の調合方法など、江戸時代後期における小室家の医師としての活動や家内における様子、当時の農村や社会の世相など、多種多様な事柄がみえる大変興味深い内容となっております。

          
 本書の編さん・刊行にあたっては、くずし字の解読や記事の誌面構成の検討などを行いましたが、それらを通じて、精力的に往診へ出掛けるなど医療活動へ従事する元長の姿、江戸時代の武蔵国中央部の地域や社会の様子などを知る機会となりました。特に、江戸時代における地名と現在の地名で、その表記が異なることが多く、ある地名が現在のどの地名に相当するのかを見極めること、また、日記中に表れる薬がどのような薬であるのかということなど、編集の際には大変苦労しましたが、その分、読みやすく、かつ分かりやすくできたと思います。ぜひ本書をお手に取っていただき、埼玉県の歴史を新たな視点から触れてみてください。


 『埼玉県史料叢書』は県立図書館をはじめとした県内公立図書館などに配布するほか、埼玉県県政情報センター(県庁衛生会館1階)での有償頒布もしております。地域史研究や生涯学習にぜひご活用ください。             (R)

 



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